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見つめ直して欲しい『互助の心』① 2012年3月10日

<問われる互助の精神>
全国展開する冠婚葬祭互助会大手「㈱ベルコ」。会員を募り、会費を積立てた会員に対して冠婚葬祭のときの特典またサービスを提供する、その代わりに会員が納めた積立金を冠婚葬祭会館の建設や備品等購入の資金として利用する、このように冠婚葬祭業者と利用者(会員)の「相互扶助関係」を築くことで成長した会社です。
しかし、その相互扶助の精神が問われる出来事が今もなお行われています。
旭川市のベルコ会館では、2003年4月より「スタンド生花」を扱う市内生花業者の出入りを禁止しました(「スタンド生花」というのは葬儀の際に、親戚縁者が寄贈するお花で、生花を扇状に活けた器を、スタンド(折りたたみ出来る台)の上に置いたもの)。
その理由について、㈱ベルコより 「業務の円滑化を図る為」 と伝えられていますが、その突然の申し出を引き金に、生花業者と㈱ベルコとの関係に亀裂が走る大きな問題へと発展していきます。
<<<旭川葬儀の現状と業務の一例をご紹介しながら具体的にご説明しますと・・・
現在、旭川市における葬儀の約40%を占めているのが旭川ベルコ会館です。そのような状況から、会館内の同じ会場で繰り上げ法要と葬儀が入れ替わり行われることがあります。このような場合、「火葬後に行われる繰り上げ法要の片づけ」 と 「法要後に行われる通夜準備」、時間として1時間~1時間半位は、忙しさのピークにあたります。
(仮に繰り上げ法要が終わった時間を午後2時半とします。繰り上げ法要を終えたお客様が準備を整えお帰りになるのが、午後3時。お通夜にのぞむお客様が会場にお越しになるのが、午後6時お通夜の場合であれば午後4時には会場にお越しになりますから、お通夜の準備時間は、わずか1時間となります。)

その1時間の間に、法要のお片づけ、清掃、お通夜の準備、そして生花業者が生花の搬入などの業務を終わらせるという流れになりますから、スタッフの方は大変です。

特に生花搬入は、搬入のとき「花びら」を落としてしまうなど(お花屋さんとしても気を付けてはいるのですが)、余計な清掃業務が増えることがあり、スタッフとしても悩みの種であったと思います。
そのような経緯から、円滑に業務を進める為の対策として打ち出したのが、『生花搬入の禁止』でありました。もちろん、相互扶助を、「企業の理念」としているのですから、まさに「苦渋の決断」であったと思います。お客様へご迷惑をかけたくないという強い御社の思いに、尊敬の念を感じずにはいられません。
(現在はベルコ会館でお葬式を行う場合は、葬儀生花を会館側で一括受注、管理し、ベルコ指定業者に依頼しています)
しかし、その決断は本当に正しいものなのでしょうか。企業の存在の理由、目的は利益を出し、従業員を養い、地域や社会(税金を支払い)に貢献をする。めぐりめぐっては、出入りを禁じられた生花業者にも、ベルコさんからの「見えない恩恵」があるのかもしれません。しかし見えないものは、所詮見ることは出来ません。お客様の為、企業を存続させる為と理由を並べたとしても、他人の生活を奪うような行いは、ゆるされるものではないのです。

<<<<続きは次回ブログにて

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