ご家族だけのお葬式：家族葬の「メリット」と「デメリット」

「家族葬」とは、最近多く拝見する葬儀スタイルで、ご家族だけで執り行うご葬儀、もしくは、ご家族とご親族、ごく親しいご友人などの小規模範囲によるご葬儀をいいます。これらの「家族葬」が増えているには理由があり、複数の「メリット」が挙げられます。

「家族葬」のメリット

1. 故人とのお別れの時間を、日頃より親交のある方々とゆっくりと過ごすことができる
2. ご遺族様の精神的、体力的なご負担の軽減
3. 住み慣れた、ご自宅より故人をお送りできる

確かに、通常のご葬儀では、多くのご会葬者の参拝がある為、ご遺族様は皆様の対応などに追われ、精神的・体力的な疲労は大きくなるでしょうし、葬儀という時間をゆっくりお過ごしになることができないでしょう。しかし良いことだけではありません。反対の「デメリット」もあります。

「家族葬」のデメリット

1. 葬儀終了後、お亡くなりの知らせを受けた方々がご自宅にご参拝にかけつけることによりご自宅を空けることができない。
2. 後で亡くなったことを聞きつけた方から「なぜ知らせなかった」などの愚痴を言われる。
3. 家族葬の周知が行き届かず葬儀当日、お呼びしていない方のご会葬を頂戴し、その応対に困る。
4. ご会葬者が少ないことにより、香典収入が減る為、結果的に葬儀費用が高くついてしまう。

「デメリット」の中で、よく皆様が勘違いされるのは葬儀費用の部分です。
ご家族だけということで、祭壇費用、返礼品、お食事関係、霊柩車、お布施他の費用を抑えることができるとお考えになる方は少なくないでしょう。しかし葬儀というものは基本的に、皆様から頂戴したご香典収入より葬儀費用をお支払いになるものです。
したがって一般葬儀と比べ香典収入が少ない「家族葬」は以外に金銭的ご負担が大きくなるのです。

まとめ。

もしも「家族葬」を行うお考えの方がいましたら、大切なことは、家族葬で行う明確な理由をお持ちになることそしてその理由を皆様に周知・ご理解頂くことが必要になると思います。