葬儀費用の比較はムリ!?
新聞やホームページなどで葬儀プランを紹介した宣伝広告を拝見します。そこには、葬儀費用の自社と他社の比較と称してグラフが載せられていることがあります。
皆様もそのようなものをご覧になったことがおありだと思います。
ここで分かりやすく、ご説明する為に、葬儀費用の比較表(例え)を作ってみました。下のグラフがこれにあたります。ご覧頂ければお分かりになりますように、広告を掲載しているのはA社、B社、C社との葬儀費用比較になります。葬儀費用が一番かかっているのがA社の200万円。次が150万円のB社。そして、C社は100万円。C社は他社Aよりも100万円安く、B社よりも50万円お安いということが読み取れます。
しかしここで疑問が生じます。一体このような数字はどこから算出されたものなのでしょうか?
葬儀社を定め、これだけかかっているということが、なぜわかるというのでしょうか?
例えば、ある葬儀社が年間100件の葬儀依頼があるとします。その葬儀の内容には、一般的な仏式葬や社葬、葬儀を行わない直葬、火葬後の骨葬、偲ぶ会、キリスト教葬や学会葬、神式葬など。これほどまでに、多岐に亘る宗教そして葬儀スタイルがある中で、どうして葬儀費用を算出することができましょうか?不思議です。
もし、単純にひとつの葬儀の費用データを見て、
「他の葬儀業者はこんなにも費用がかかっています」
「当社はこんなに安いんです」
と訴えているのであれば、葬儀社を比較するこの表は何の参考にもなりません。
※葬儀費用比較表の一例