喪主と施主の違いとは
Q「喪主と施主の違いをおしえて下さい」
A「喪主と施主は、葬儀を主宰する立場においては、あまり違いはありませんが、厳密に言いますと、喪主が葬儀の中心的な立場となり、施主は金銭面を担うことから、運営の責任者(裏方)となります。一般的な葬儀では、喪主だけを立て、施主を省くことがあることから、冒頭の喪主・施主の違いはないということが言えるのではないでしょうか。
ただ、葬儀形態が企業(会社)が執行する社葬においては、その区別ははっきりとされ、喪主は遺族の長あるいは順ずる者、施主は企業(会社)となります。
喪主決定の基準と致しましては、戦前であれば家の長である戸主あるいは後継ぎの男子とされていましたが、戦後の民法改正により、故人が生前中に指名した者であれば、誰でもよいとされました。
もちろんそのようなケースはほとんどありません。夫が亡くなれば妻、妻が亡くなれば夫、夫に先立たれた妻が亡くなった場合(その逆)は、その子供が喪主になるというように、配偶者や子供また、故人に近い肉親が喪主となることが社会通念となっています。