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魚や肉を食べれないと聞きました 2012年2月7日

Q『昔の人から、人が亡くなってから四十九日までの期間、魚や肉などの生ものを食べてはいけないと言われました。父が亡くなったのですが、そのようにしなくてはいけませんか?』
A『仏教には精進という考えがあります。精進は悟りを極める為に、一心不乱に仏道修行に努めることを言うそうです。その精進の実践方法の中に食事に関することがあります。「精進料理」がそれにあたりますが、仏道修行にあたる者は美食を戒め食事は粗食なものを取ります。また殺生をしないという戒律から魚や肉も食べません。
古来の葬儀の場合そのことに習い、中陰(初七日から四十九日)までの間は、魚や肉は食べないというしきたりがあったそうです。よく耳にする「精進落とし」ですが、これは中陰期間が終わりを告げ、日常生活にもどることを意味します。
現在は、精進落としを葬儀を全て終えた後に(地域によって異なります。旭川市ではお持ち帰りの料理を精進落としとすることが多いようです)行います。しきたりに重きを置くよりも、各地からお越し頂いた方へ精進落としの会食を催すことで感謝の意を尽くすこと、また四十九日に再度、ご親戚の方がお集まりになることが難しいことから、現代の生活を基準に簡素化されたのが、葬儀後に精進落としを行う経緯のようです。
したがいまして、普段の食事につきましては特にご心配なさることはないでしょう。』
(尚、浄土真宗には精進落としの考え方はございません)

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