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葬儀の司会をすることになりました 2012年5月29日

Q「町内会の会員の方が、お亡くなりになり、司会をすることになりました。簡単なもので結構ですので、司会の言い回しをおしえて下さい。尚、仏教によるお葬式です。」
A「かしこまりました。ここでは『旭川市における』司会の言い回しについてご紹介致します(尚、旭川市のご葬儀のながれですが、1日目お通夜 2日目ご葬儀となっています。地域によって異なりがありますことを、ご了承頂いた上でご説明します)。
まず、お通夜のお席での司会ですが、開式の15分前になりましたら、会場が混雑してまいります。お通夜のお席では、ご会葬される方が「前の席」へ座りたくないという理由から、前の方のお席が空いてしまいます。そこで、一言アナンスを入れて頂きます。
『本日はお忙しい中、故 旭川はな子様 のお通夜にご会葬下さいまして誠にありがとうございます。ご会葬下さいました皆様には恐縮とは存じますが、前のお席がまだ空いております。宜しければどうかお詰め合わせ頂きます様ご案内申し上げます。』とお席へのご誘導をお願いします。
また、そのアナンスの後にすぐ、
『また携帯電話をお持ちの方にご案内致しますが、お持ちの方には、携帯電話の電源をお切りになりますか、着信音をマナー設定にお切替下さい』
と携帯電話の着信音の注意を呼び掛けて下さい。これらは、葬儀においても同じです。
開式時間になり、お寺様がご入場し、お席に着座致しましたら(事前にお寺様と合図の打合せをしておくと、司会をはじめるタイミングが分かり易いかと思います。この打合せは、後にご説明する 弔辞、弔電、ご焼香のご案内でも同様です)、
『只今より 故 旭川なは子様 のお通夜を執り行います』 と開式のご案内を致します。
お通夜の場合は、開式後、お経がはじまり→お経の中ご焼香→お経を終え、お寺様よりご法話→お寺様退席 という流れになります(お通夜で行われる焼香では、お名前のご案内はございません)。そして葬儀委員長よりお礼のご挨拶を頂きます。
そのときの司会ですが
『以上をもちまして、故 旭川はな子様 のお通夜を終了致します。お通夜の閉式にあたりまして、葬儀委員長 旭川町内会会長 大雪峰男より(同じ町内会役員の為、敬称を略します)喪主になり代わりまして、お礼のご挨拶を頂きます』
お通夜のご挨拶を終え、再度
『以上を持ちまして、お通夜のすべてを終了致します。皆様には夜分長時間のご会葬誠にありがとうございました』と伝え
1日目のお通夜の司会は終了です。
葬儀の司会ですが、先程もお伝えしたように、座席のご誘導と携帯電話着信音の注意を促します。
開式も同様で、通夜の部分がご葬儀に変ります。(『只今より 故 旭川なは子様 のご葬儀を執り行います』)
開式の辞と共に、お寺様のお経がはじまります。そのお経の途中に、弔辞、弔電、焼香とございます(宗派によっては弔電と焼香の順番が前後します)。
お寺様の合図により、弔辞のご案内を致します。
『只今より弔辞を頂きます。(多くのご友人を代表して、会社を代表して)忠別川男様お願いします。
他にも弔辞がある場合 『同じく弔辞を頂きます・・・・』となります。
お孫さんなどから頂く場合は弔辞ではなく、「お別れの言葉」とやわらかく表現したほうが宜しいかと思われます。
年齢によっては、「ちゃん や さん」と敬称を変えた方がいいかもしれませんね。
弔電のご案内ですが、司会の方が行う場合『本葬儀に寄せられました弔電をご霊前へ謹んで拝読申し上げます』と伝え、弔電を読み始めます。司会以外の方が行う場合は、『本葬儀に寄せられました弔電を葬儀役員(ここでは町内会の方)美瑛川子より申し上げます。読む方は『謹んで弔電を拝読申し上げます』と言ってから、はじめて下さい。
焼香につきましても、司会が行う場合は、『只今よりご焼香を頂きます。尚、ご芳名の読み違い、順序に不手際がございましたら、お許しを頂きたいと思います。それではご案内致します』と一言お断りをしてからはじめます。
司会が行わない場合は、『只今よりご焼香を頂きます。ご案内は葬儀役員 石狩川三郎 が申し上げます』
読み上げを行う方は『それではご案内を致しますが、係り不慣れな為、不手際がございましたらお許し下さい。』
とお伝えします。
その後は、お寺様がご退席され、葬儀委員長の挨拶へと移ります。
『以上をもちまして、故 旭川はな子様 のご葬儀を終了致します。ご葬儀の閉式にあたりまして、葬儀委員長 旭川町内会会長 大雪峰男より(同じ町内会役員の為、敬称を略します)喪主になり代わりまして、お礼のご挨拶を頂きます』
葬儀委員長がご挨拶を終えましたら、『以上をもちまして、ご葬儀の全てを終了致します。皆様には昨夜のお通夜また本日のご葬儀と大変お忙しいところ、ご会葬下さいまして誠にありがとうございました』
と伝え、閉式いたします。
以上が、お通夜、ご葬儀の司会進行となります。繰り上げ法要の司会ですが、町内役員として出席される立場となりますので、司会については必要がありません。また注意点として お通夜、ご葬儀のとき、葬儀委員長のご挨拶の中で、お通夜の場合であれば、次の日のご葬儀の時間、ご葬儀のときでしたら、繰り上げ法要のお時間をお伝えしますが、ごく稀にお時間のご案内を忘れてしまうことがあります。その場合のご案内として、『以上をもちまして、お通夜の全てを終了致します。尚、明日のご葬儀ですが、当会場におきまして、午前10時より開式致します。今一度ご参拝、ご焼香頂ければ幸いと存じます。皆様には夜分長時間のご会葬誠にありがとうございました』とします(一応保険として、司会原稿に添えておいて下さい。葬儀委員長が忘れずにお時間のご案内をされた場合はこの言い回しによるご案内は必要はありません)。いずれにしても、このようなことがないように事前に葬儀委員長にお時間のご案内について、ご注意を促しておくと良いかもしれませんね。

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