葬儀委員長挨拶の例文はありますか?
葬儀委員長ご挨拶の例文ですね。
ご挨拶の原稿を作成するにあたっては、故人の略歴が必要になります。必要となる略歴の内容ですが、①故人のお名前と生年月日、②ご両親のお名前と家族構成、③居住の経緯、④学歴、⑤就職、⑥結婚年月日と配偶者名、⑦所帯をお持ちになってからの家族構成、⑧趣味、特技、性格、⑨他界するまでの病歴、⑩死因 となります。他に、ご挨拶をする方と故人様との間のエピソードなども書き添えて頂いてもよろしいかと思います。これらの略歴を踏まえまして、挨拶例をひとつご紹介いたします。
<葬儀委員長挨拶例お通夜(葬儀委員長が町内会長の場合)>
喪主並びにご遺族、ご親族になり代わりまして、御礼のご挨拶を申し上げます。
皆様には何かとご多用の処を、故○○○○様のお通夜の儀に際し、ご会葬を下さいまして、誠に有難うございます。加えまして、過分なるご香料、ご供花、ご供物を頂きましたことに厚く御礼申し上げます。故人生前中は、皆様方より、ひとかたならぬご厚誼を賜りました。遺族一同衷心より感謝しているところでございます。
では、ここで、私より○○様の人生の一端を限られた時間ではございますが、少しご紹介させて頂きます。ご参列下さいました皆様には、在りし日の○○様(故人)を偲び、悠久の別れの一時をお過ごし頂きたいと存じます。
故○○○○様は昭和○○年○月○日父○○様、母○○様との2男、1女のご長男として、旭川市にてお生まれになりました。長じて、地元の小学校、中学校、高校をご卒業され、高校卒業と同時に○○株式会社にお勤めになりました。○○様(故人)がご入社された当時、会社は起業して間もなく、昼間は先輩とともにお客様まわり、就業時間後も深夜遅くまでの残業、また休日は仕事を早く覚えたいという熱心なお気持ちから、自主的に出社するなど、お忙しい毎日を過ごしていたようです。
そのような日暮らしの中、同じ職場で事務をされていました奥様の○○様と御縁がございまして、昭和○○年ご結婚。お二人の間には、男1人、女1人のお子様を授かり、○○様の人生においては、生活は大変ではありますが、最も充実していた瞬間であったとご推察する次第でございます。その、お二人のお子様も立派にご成長され、ご長男の○○様は、「俺のお世話になった会社で、親子共々骨を埋めないか?」という、故人であるお父様の強い薦めもあり、○○株式会社にご入社され、お父様の歩んできた同じ道を進むこととなりました。○○様は現在、営業部長として第一線でご活躍されています。ご長女の○○様は、札幌市の歯科医師であります○○家に嫁がれ、2子を授かりました。毎年のお盆時期には、ご家族がお集まりになるようですが、そのとき、5人のお孫さんとお話をすることを○○様(故人)は特に楽しみにしていたとお聞きしています。
故人のお人柄につきましては、優しく、面倒見の良い性格で、当町内会におきましては、私が青少年部長をしているときに、そのお人柄を見込み、副部長になって頂くことになりました。私の目に狂いはなく、子供たちが興味を抱くユニークなイベントの立案、また一生懸命運営するなど随所でご活躍、ご貢献を頂きました。5年ほど前、子供たちの教育また安全を地域で支えようという○○様(故人)の起っての願いから、町内会寺子屋事業を推進いたしました。子供たちの学力の向上と子供たちが被害者となる犯罪の防止につながるなど、大きな成果を挙げています。
また故人の趣味ですが、旅行とお聞きしていますが晩年は、奥様をお連れして、好きな京都や奈良など、古都の散策に夢中になっていたようです。
しかし、世は無情なものでございます。好きな旅行、大切なお孫さんの未来、人生のこれからの楽しみを迎えようとしていた矢先。昨年5月になりますが、急に体調を崩され、○○病院に緊急搬送されました。検査をした結果、軽い脳梗塞との診断でした。一度は回復し、退院をいたしましたが、今年の2月に再び倒れ、医師の懸命な治療とご家族の献身的な看護、○○様の回復を心から願いましたが、昨日3月2日午後4時45分享年○○歳で、そのご生涯を閉じられました。直接の死因は脳血栓ということでございました。ご遺族の心中を思うとき、今はただ、故人の安らかなるご冥福をお祈り申し上げる次第でございます。
皆様におかれましては、故人になり代わりまして、生前お寄せ頂きましたご厚情に感謝申し上げると共に、残されましたご遺族に対しましても、故人同様のご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
お陰を持ちまして、お通夜、万端滞りなく終了いたしました。この後は、遺族親族で故人をお守りしますので、皆様には随時お引き取り頂きたいと存じます。尚明日は、午前○時読経開始、午前○時出棺の予定でご葬儀を執り行います。お忙しいところ恐縮とは存じますが、今一度、ご参拝、ご焼香頂ければ幸いでございます。本日は誠に有難うございました。
<葬儀でのご挨拶>
ご葬儀のご挨拶は、文章の内容は変えず、お通夜の時と同じように、最後の部分で法要の時間をご紹介し、ご挨拶を終わらせます。