焼香の順番の決め方をおしえて下さい
Q「焼香の順番の決め方をおしえて頂きたいのですが、仮に父親の葬儀の場合でおしえて下さい」
A「焼香順位を決めるのは、なかなか難しい作業です。したがいまして、ここでご紹介する答えが、必ずしも的を得ているかは、みなさまのご判断にお任せするところでございます。
まず、お父様のご葬儀と想定して考えてみますが、基本が父親としたとき、お母様(故人の妻)がご存命の場合、喪主がお母様になりますから、焼香の最初は喪主のお母様になります。その次は、お子様になります。例えば、お子様がまだ成人されていない場合は、生まれの順番からご焼香をして頂くことになりますが、成人し、ご結婚をされた場合は、年長者を先に家族単位(夫、妻、子)でご焼香をして頂きます。しかし例えば、長女(1子)、長男(2子)、次男(3子)という家族構成のような場合で、2子である長男が施主を務めるケースでは、喪主の次の焼香順位は施主である2番目に生まれた長男ということになります(子供の順番に限らず男女の順番の決め方には、異なる考え方があります。例えば地域によっては古くからの仕来たりにより、女性よりも男性を優先するところもございますから、たとえ年長者が女性の方であっても、後になる場合もあります)。その後が長女の家族(実際の焼香では、家族の長である夫(ご主人)の名前を先にお呼びします)、最後に次男の家族というようになります。
その次に来るのが、故人のご兄弟(姉妹)になります。その後が、喪主である母の兄弟(姉妹)か、もしくは故人の兄弟(姉妹)の子供(甥姪)となります。年長者を立てる場合は、お母様の兄弟(姉妹)、血縁を優先する場合は甥姪が先に来るというこになります。
ここでは、年齢を優先し、喪主の兄弟(姉妹)を先にいたしたいと思います。その次が、父方(故人)の甥姪家族、そして母方(喪主)の甥姪家族がその後に続きます。
昨今の焼香順位の読み上げでは、この辺りまでのご紹介が多いように見受けられます。その後の方々に関しては、「ご焼香のお済みになっていないご親族」という形でご紹介いたします。
以上が、ご遺族、ご親族の焼香の読み上げ順番の一例です。
ただ、最近では、焼香順位を決めることが難しいという理由や縮小化する葬儀スタイルという観点からか、焼香の読み上げを家族一同として読み上げることを希望するご遺族が増えています。例えば先程の例で説明しますと、喪主(妻)、施主(長男)家族、長女家族、次男家族までの名前を読み上げ、他の親族を、「旭川太郎ご家族一同」「旭川次郎ご家族一同」・・・など、家長の名前のみ読み上げ他の家族の方には、家長に続き随時焼香に出て頂く方法や、極端な場合、主要な方のみ読み上げ、他の方を割愛(省略)するという簡略したご紹介の仕方もありますから、冒頭に申し上げたように、ここに書いたことが的を得ているかは、皆様の判断次第ということになります。
*遺族、親族の後は、会社関係や縁故者 → 一般焼香 → 葬儀委員長 となります
*ここに上げた例は、あくまでも旭川市におけるものです